車の問題 / The Problem of Car
僕は車を運転できません。あと、車にひかれたことがあります。だからというわけでもなく、昔から興味があんまりありません。単なる移動手段の域を出ないのです。だから、車の本当に良い所は見えていないかもしれませんが、逆に、本当に良い所を実感している人の見えない(見ようとしない)部分を見ているように思います。
ここしばらく車について考えていました。流線型自体は美しいと思うのですが、車という形になると結構げんなりします(完全に好みですが、かわいい車は好きです。乗りたい!とは別に思いませんけど。)。また、最近では昔ほど、ステータスとしての車って口にされなくなっていますが、意識としてはまだまだ強く残っているように感じます。車は容姿以外にもいろいろと憧れる対象を持っているわけです。その結果、これだけ大きな産業に発展しています。だから、どれだけ交通事故があろうとも、どれだけ石油を使おうとも、どれだけ工場が空気を汚そうとも、産業自体がそれほど大きく世間から叩かれることはないのでしょう。もちろん環境問題については、工場側はたゆまぬ努力を続けていると思います。CO2の排出量が増えていないという報告をどこかで目にしました(とはいえ、減ってないのは問題だと思いますけど)。まあ、何にしてもここまで生活に食い込んでいる車を無くすことは難しいのをひしひしと感じます。僕もバスとかタクシーとかは当たり前のように使ってますし。
今さら言うまでもない話ですが、車もガソリンから電気の時代に変わってきています。その影響で、音が出ない車(いわゆるエコカーってやつ)は歩行者には危ないんじゃないかという問題が浮上しているようです。この問題は今後もっと強く意識されていきそうです。そして環境に対する人類の意識から考えると、ガソリンで走る車はどんどん減っていくでしょう。
そこで思い付きました。この企画は、この問題を解決しつつ、とても憧れられないような要素を自動車に与えることで、自動車の意義をもう一度考え直すきっかけになります。
電気自動車のタイヤのホイールに、オルゴールみたいな曲が流れる仕組みをしこみます。低速だと低音・スローテンポ、高速だと高音・ハイテンポです。曲目は自分では選べません。とおりゃんせとか、おお牧場は緑とか。あ、滝廉太郎が良いとかは選べると良いですね。Jポップとかヒップホップとかはありません。クラシックはOKです。ちなみに、ステレオです。高級なサラウンドタイプもご用意。夜は音量が下がらずに上がります。深夜は少し下げても良いです。とにかく、滑稽さと迷惑さを兼ね備えています。まあ、迷惑度は今とそれほど変わらないかなと思います。
これで、車に対する憧れを抑え、電気自動車ならガソリン車の方が良いやと思わせます。あとは、メーカーがどんどん電気自動車に移行していけば、消費者は考えます。本当に車が必要なのか。これは新しいニーズとなって、新しい移動手段が出てきやすくなるのではと考えました。
自動車メーカーはとても大きな力を持っているのだから、とにかく快適さを追うことから少し離れて、新しい仕組みを想像してくれることを僕は望みます。
