今話題のWEB 2.0。
CNETに載っていた記事(新しいウィンドウが開きます)を読みました。この記事はオライリーCEOのTim O'Reillyさんが書いた記事を翻訳したものです(原文はここ)。この考えが今後どう浸透していくのか、非常に興味があるところです。
しかし一方で僕は、今ですらインターネットを使った事が無い人というのはとても多いんじゃないかと実感しています。色んなマーケティングの資料には、いかにももうほとんどの人がインターネットに関わってるみたいな書き方をしているものが多いですが、関わり方の強弱に差がありすぎているように思います。関わりが弱い人はインターネットとは未だに関係がないと言っても過言ではないと考えます。
そんな中、WEB 2.0というものが世間の人々の生活に直接どう関係してくるんでしょうか。
まず、インターネットと強い関係を持つというのは、自らの意思で好きなときにパソコンを介して情報を得る事ができる状態と定義しておきます。ここまでくれば、WEB 2.0にも関係のある人と言える気がします。これは僕の実感からのものです(弱くなればなるほど、自分の家にパソコンがなかったり、パソコンが使えず携帯電話だったり、旦那に頼んでネットで買い物をしてもらったりします。)。
上の実感は以下の事から来ています。うちのおばあちゃん、お父さん、お兄ちゃんとはインターネットとの関わりが弱いです(おばあちゃん<お父さん<お兄ちゃんの順)。僕の家族のうち、WEB 2.0と近そうなのは僕ぐらいなのです。6人中たった1人です。
上の実感からさらに「有料のメールアドレスを所有すること」をインターネットに強く関わる第一歩として仮定します。彼女らはメールアドレスを持っていません。この仮定の中では、彼女らはインターネットに関わりが弱い組と言えるのです。さっき強い組への第一歩としてメールアドレスの有無を仮定しましたが、この部分は今のところはもしかするとそうかもしれないけど、時代が進むと変わるんじゃないかと思われます。(例えば、個人所有パソコンの有無とか)
では、弱い組の人はいつ強い組になれるのでしょうか。このまま時代が進んだとしても、やっぱりいつまでも弱い組は人口の大半を占めてしまうのではないかと思った訳です。それでWEB 2.0とか言っていていいのかどうか疑問です。WEB 2.0を有意義なものにするためにも弱い組を減らすことも考えないといけません。
じゃあ、その辺を改善するにはどうすれば良いかに思いを馳せてみました。
彼女らはメールアドレスを持っていませんでした。これははどういうことかを考えてみました。
僕は仕事柄インターネットと強く関わっているといえるのですが、その際、メールアドレスという存在は必須であり、これが無ければ周囲(インターネット経由の関係以外も含む)とのコミュニケーションは90%近く支障が出るんじゃないかと思います。これを裏返すと、うちのお父さんはメールアドレスが無くても自分が存在できるぐらいのコミュニケーションを周囲と保てているということになります。
このままWEB 2.0が始まろうと、うちのお父さんは変わりません。しかし、世の中の仕組みは結構変わってしまい、世の中としてもお父さんとしても、お父さんが変わらないと一部困る状態になることもあるでしょう。つまり世の中がきちんと変わっていくのは、うちのお父さん次第な気がしました。
そこで、真にインターネットが浸透することについて考えてみました。強い組だけのインターネットではなく、弱い組もインターネットに強く関わるようにするにはどうすれば良いかをです。
手っ取り早いのはインターネットの先導者がいることだと思いました。10人ぐらいに1人の割合ならインターネットと強く関わっている人がいる気がします。なら、その人を先導者として認定する事で世の中の大半を巻き込んではどうだろうかと思った訳です。この先導者は自分の担当する10人に対して、その生活を見たり相談を受けた上でインターネットに関するアドバイスをするのです。そうすると、10人の人はメールアドレスが無くてもインターネットと強く関わっていると言えるのではないでしょうか。
この解決策をもって、より一層意味のあるインターネットを目指すっていうのは良くないですか?良くないですか・・・先導者の負担がでかいとか言わないように。
でも、学校や職場で教えてくれれば良いですが、そういうきっかけがないほとんどの人に対する何らかのアクションは考えていかないといけないと思いますよ。上では先導者が手っ取り早いと書きましたが、それこそ映画に出てくるような「呼びかけるとウィンと出てくる情報」みたいなのができればそれでも良いですけど。
まとめますと、インターフェイスが重要だということです。画面の中のインターフェイスだけでなく、そこに至るまでの経緯が大切で、それが人であろうがウィンと出てこようが、まあどっちでも良いかなと思います。そういうのと同時進行でWEB 2.0を進めた方が、より意味のあるWEB 2.0と言えるのではないかと思った次第です。
最後ですが、CNETの記事からの引用です。以下の7つの要素が一つも無いとWEB 2.0ではないと言っています。
- パッケージソフトウェアではなく、費用効率が高く、拡張性のあるサービスを提供する。
- 独自性があり、同じものを作ることが難しいデータソースをコントロールする。このデータソースは利用者が増えるほど、充実しているものでなければならない。
- ユーザーを信頼し、共同開発者として扱う。
- 集合知を利用する。
- カスタマーセルフサービスを通して、ロングテールを取り込む。
- 単一デバイスの枠を超えたソフトウェアを提供する。
- 軽量なユーザーインターフェース、軽量な開発モデル、そして軽量なビジネスモデルを採用する。
これを見る限り、日本においてGoogleはかなりがんばっちゃってますね。Google BASEなんてのも始めちゃいましたし。ちなみにGoogle BASEで驚いた事は、スペルチェックしてくれてました。間違った単語のタグはつくれないみたいです。ってことは、造語のタグは無理なのか?まあ、良いや。
Googleラッシュはどこまで続くのでしょうか。年内にもうひとつぐらいきそうですよね。
強い組と弱い組の差はGMailアカウントになるかもしれないですよ。