MOTと木村伊兵衛 / MOT and Ihee Kimura
MOTではじまった「MOTアニュアル2010:装飾」のオープニングに行ってきました。
オープニングトークで、装飾という言葉の持つ意味の解釈について、装と飾という字の成り立ちに遡って、それぞれは相反する意味であり、その両者が成立する何とかがどうとかで多様ななんとかが継続可能などうとかで、というような話をされていたのだけど、そんなに大仰なものではないと思ってしまった。言葉って、そのものが大切である言葉、つまりその成り立ちがとても大切な言葉もあるけど、ふわっとできたものもあり、そういうのは意味じゃなく、みんなが受け入れたということが大切なんだと思う。分解して納得する必要なんてどこにもない。
僕も装飾ってすごいと思う。誰かが、デザインとは、機能+なんとか+どうとかであって、デコレーションやバリエーションではないということを言っていたけど、機能がない(わからない)ような装飾がデザインじゃないなんてことはない。僕は装飾って文化だと思う。(言葉の解釈については、人によって違うことが前提にあると思っているけど、だからといってその解釈は見過ごせないということがある。大きな声を出せる人は、その声の大きさに気をつけた方が良いと思う。機能+なんとか+どうとか、ってだけで良いと思った。)
あと、会場で声をかけてきた、自身もアーティストだという、派手な帽子をかぶった目上の男性が、アルスよりは良いけど新しさがないよ発言で、僕の友達といきなり口喧嘩してた(笑)
言わんとせん事はわからなくもないけど、それはあなたが求めるものが無いだけで、もう少し観てみると良いよ。というようなことを話す間も無いぐらい、二人はパンッとはじけてしまった。
僕としては、新しさを求めること、有るものじゃないものを探すこと、言ってしまえば文脈を意識しすぎることは、表層的なことな気がするかな。求めているとその部分しか感じられないと思う。
展示はみんな凄い力の入れ具合で、一部を除いてとても素敵でしたよ。ただ形状を求めるよりも、どこにそれを刻む(表す)のかというのを含めて装飾を考えると良いような気がしました。そんな説明はいらないけど。
んで次。はじめて木村伊兵衛さんの写真を見た。写真家に大切なのは、その瞬間に出会うことができるその人の個性だと思う。次に、それを実体験としてきちんと身に残し、それを紙面に表せる人だと思った。いや、紙じゃなくて、伝えられるなら例えば言葉でも良いのだけど。それ写真家じゃないじゃん!と突っ込みが入るかもだけど、そんなことは関係ない。大切なのは、そんなことではない。
ちなみに、僕が好きなのは、田植えしている女性が苗(?)を投げているやつと、めっちゃ見てる近距離の女性(ぼやっとしてない方)のやつと、馬の後ろ足と屋根付きポストのやつでした。
投稿者 morld.journal : 15:58 | コメント (0) | トラックバック (0)
記憶の仕方 / How to Memorize
2007年5月3日に書いていた記事を公開します。2年半前か。こういう書きかけの記事とか記事にできていないのって、溜まって行く一方で・・・。今までは翻訳する時間が見つけられずにお蔵入りってのがパターンですが、最近は翻訳できない事を開き直りつつあったり。まあ何にしろ時間が経つのは早いものです。光陰矢の如し。
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PCを使う事で人間が失った事
PCを使う時、ほぼ間違いなく文字入力をします。
この文字入力っていう仕組み、慣れすぎるとワープロ病と呼ばれるようなものをもたらすとも言われるんですが、なんかひとごとみたいに感じていました。ワープロ病というよりも、この入力するという行為は、PC相手じゃなければ言葉を発する事とほぼ同じなんだと気がつきました。とすると、IM(インプッドメソッド)と言われる仕組みが、その言葉を発する部分をサポートしている形になります。無意識に、この仕組みを自分の思考に混ぜているんじゃないかと思ったんです。とすると、なんか失ってそうだなぁ・・・と思いました。まあ、実際に言葉を発するときにどういう経緯で言葉が発されているのかを、具体的には知らないので、なんとなくなんですけどね。でも、気がつかないうちに、僕らは機械の体(というか頭)になっているとも言えますね。
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ということです。この話、この当時から改善されていないなぁと思いました。単純に言えば、漢字変換のとき、よく使われる候補が5個ぐらい出てくるじゃないですか。あれって、効率の良い文字の入力と思えば当然あれで良いのですが、僕らが字を書く時に使っている頭の使い方とは全く違うなと思います。(これについてはまた書こうかなと思っていますが、よく言われる「直感的」というのが、それって本当にそうなの?ってことに近い感じのことです。)これは、僕らの記憶の仕方が変わった事に起因しています。
記憶の仕方が変わったことについては、このときに思う事があったのですが、その方法としては、あそこのあれをこう辿ればこの情報にたどり着く、という覚え方になっているのだと思います。それって、ちょっと前の情報の壁のところでも触れていますが、情報を構造化してインデックスとかキーワードで覚えているようなものなんだと思います。構造化して覚えるのが良いこともたくさんあると思うんですが、例えばこの「文字を書く」についてはその方向ってかなり怪しいなと思います。
記憶の仕方って、成り立ちなどを解釈して覚えるというやり方と、反復して覚えるというやり方があると思うんですが(偶発的には他にもあると思いますけど)、反復の場合、覚えられる理由とか効率とか、そういうことに関係なく、因果律に従って反復すると覚えるものだ、というものなんだと思います。逆に言えば、反復しないと覚えられないこともたくさんあります。解釈して覚える手法が効率的で最上だという考え方でいると、反復する事に意味を見出せないがために止めてしまうということもあるというわけです。例えば料理なんかも、ある材料にこの栄養素があるから、科学的にこう混ぜて摂取すれば、ほら健康に良いでしょ、なんて考えて接していると、それはもう大変な事になりますね。僕は学校で学ぶ事の多くについて、それほど肯定的ではないですが、この反復がもたらす記憶というものは、いくつかある学校で学ぶ事ができる大切なことの一つだと思います。
話は続きますが、最近はメールを書くにしても、スタンダードなIM以上の機能が付加され、パターン別のひな形とか、便利な予測変換とか、Googleが発表した多くの人が使う表現を呼び出してくれるような機能とか、そういうものが多くて、ますます反復が非推奨されているように感じます。
メールをもらったとき、ひな形とか予測変換とかって、使ってるのわかるときがありますよね。当然誰も見ていないので、便利なら使ってしまえば良いんですけど。ちなみに僕は使いません。あ、嘘。携帯で予測変換は使ってるかも。笑 全体としては、徐々に相手に対するメッセージの責任というのは薄くなり始めているのかもしれません。自分の都合は大切なのもわかるんですが、もう一歩下がって付き合えないものかなと思います。まあ、楽をしているっていうわけじゃなく、他のこと(レスポンスの早さとか、メールに表現力が無いと思っていることとか)を大切にした方が良いと思いすぎているせいなのかもしれませんが。
あ、記憶の仕方、じゃない話になってますね・・・苦笑
投稿者 morld.journal : 08:32 | コメント (0) | トラックバック (0)
Graphic of hitspark
先日お伝えしたhitspark。無事に終了しました!関係者のみなさま、お疲れさまでした。良い出会いもたくさんありました。ありがとうございました!
詳しいレポートはオフィシャルのレポートをご覧ください。
■Credit
- 紙提供:平和紙業株式会社(www.heiwapaper.co.jp)
- 印刷加工サポート:有限会社コスモテック (blog.livedoor.jp/cosmotech_no1)
- クリエイティブディレクション :kotenhits
- アートディレクション&デザイン:熊谷 彰博 (alekole.jp)
- グラフィック:morld(www.morld.jp)
ついでなので、以前にコスモテックさんにつくっていただいた名刺もアップ。こちらは竹尾さんのパチカです。OKフロートと比べると、パチカの方が透けた感じが強いですが、紙に腰があまり無いのでくにゃっとして、質感も柔らかいです。
これは、つい先日、名刺に使って頂いたもの。コスメなどを扱っているStyleをやられている木村カンナさんの名刺です。
そして、最後に全く関係ないですが、僕は今日で33歳!笑
投稿者 morld.journal : 21:18 | コメント (0) | トラックバック (0)
Profile & Result 2010
PDF OF PROFILE at 2010 JAN. 07
実績をPDFにまとめたので公開しておきます。あと、久々にこっそりmorld.jpも更新。worksを入れ替えました。
1977 年 日本の岡山市生まれ。大学で建築を学び、2004 年にフリーランスのDESIGNER になる。morld として2005 年より活動。CI・WEB サイト・サイン計画・イラスト・ドローイング・印刷物などを手がける。
人は、生きる中での様々な行動の動機の根源において、他者とのコミュニケーションを欲していると考えている。
「僕がものをつくるとき、もし意味の無い仕組みでできあがっている世界であれば、僕はそれをひっくり返して考えます。world をひっくりかえしてmorld(マールド)という名前 でものをつくっています。」
投稿者 morld.journal : 12:51 | コメント (0) | トラックバック (0)
初日のHITSPARK
*写っているのがまずい方は、ご連絡ください。
投稿者 morld.journal : 01:20 | コメント (0) | トラックバック (0)
HITSPARK
1/20〜22に目黒のクラスカというホテルで、HITSPARKというイベントがあります。(イベントの詳細はここ)
そのイベントの中のワークショップで使う、木のようなものに、僕のグラフィックを使って頂きました。上のような模様が紙に透かしで入るような感じになる予定です。
■Credit
- 紙提供:平和紙業株式会社(www.heiwapaper.co.jp)
- 印刷加工サポート:有限会社コスモテック (blog.livedoor.jp/cosmotech_no1)
- クリエイティブディレクション :kotenhits
- アートディレクション&デザイン:熊谷 彰博 (alekole.jp)
- グラフィック:morld(www.morld.jp)
関係者のみなさま、ありがとうございます。20日がとても楽しみです。
今回のイベントを企画実施しているkotenhitsさんは、僕もいつも見させて頂いているWEBサイト hitspaperや、23日に横浜であるHigh5 3など、幅広い活動を精力的にやっている方たちです。お時間のある方は、High5 3にも是非。とても面白そうですよ。
投稿者 morld.journal : 19:20 | コメント (0) | トラックバック (0)
一回性 / The Only Once
僕らの時間の使い方は、ここ数十年で大きく変わったように思います。
都合の良いタイミングで望むことができること。
これは、従来1アクションでやならければならなかったことを、中断・再開ができるように細かく分け、可能であれば巻き戻すこともできるようなものを目指してきた結果、こういうものを良しとする社会があるのだと感じます。
基本的には悪いことではないのですが、例えば、植物の生長や動物の成長のような速度で行われる行為は、安定しているが不可逆で、一方、人の生活の中ではそういう速度を用いないで、擬似的に可逆な状態を作っている現状があると思いました。
この話、冷静に言ってしまえば、一回性の貴重さを思い、逃したくない、失敗したくない気持ちになってしまったがために、はじめから一回性を失うことに繋がってしまっているように思います。文化だって思想だって常識だって、今でも間違いなく不可逆に動いているのです。
僕が感じるに、ですが、この、欲してきた一回性は珍しさのことで、失ってしまっている一回性とは全くの別物だと思えます。その失ってしまった一回性は、自由とか思いとかなんじゃないかと思いました。可逆を意識するよりも、不可逆を許容する方が自然なことだと思いました。
この話を少し膨らませると、子と一緒にいる親が携帯電話を使って、誰か、もしくは何かと繋がっているとき、どういう気持ちなのだろうということを考えるきっかけになり得ます。色々と大変なこともあるので、その気持ちも何となくは理解できるのですが、こういった少しおかしい風景が、身の回りに多くあるような気がしました。
投稿者 morld.journal : 00:00 | コメント (0) | トラックバック (0)
Works Leaflet of Bannistar Inc.(Like Tabloid)
バニスター株式会社の実績集をつくらせていただきました。(先日お知らせした会社案内と一緒に使うリーフレットです。)
ニュースペーパーのようなものにしたいねということで、タブロイドに似た仕上がりにして頂きました。藁半紙のような風合いの、苫更という紙にオフセット印刷をしてあります。
■CREDIT
- CD/D: Bannistar Inc. Masato Hosoya
- AD/Design: morld Hiroaki Yokoyama
- Illust: Takumi Yoza
- Print Direction: Osamu Nakamura(Sanwa Printing Inc.)
他
関係者のみなさま、お疲れさまでした。バニスターさん、細谷さん、ありがとうございました!
投稿者 morld.journal : 14:23 | コメント (0) | トラックバック (0)
New Year Card of Bannistar Inc.
バニスター株式会社の年賀状をつくらせて頂きました。
■CREDIT
- Client/AD/Design: Bannistar Inc.
- AD/Design: morld Hiroaki Yokoyama
- Printing Direction: Sanwa Printing Inc. Osamu Nakamura
- Print: Kyodo Process Inc.
段ボールにシルク印刷。配達後には、凹みや折れで良い風合いが生まれます。緑色の部分は折れると少し白っぽくなります。
投稿者 morld.journal : 00:15 | コメント (0) | トラックバック (0)
2010
みなさま、明けまして、おめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。
今年について書く前に、今年の年賀状について、今年も少し補足を書いておきます。(昨年のはこれ)
今年のタイトルは、Overlap (Though No Meaning, Appear Some Faces)。意味なく重ねてみただけだけどいくつか顔が見えたよ、という意味があるんだかないんだかよくわからないようなタイトルです。
今回の年賀状ではお勧めしたいことがあります。お時間のある方は上の写真のように、はさみを使って、余計かなと感じる白い部分を切り取ってみてください。綺麗に切れなくて平気です。はさみの歯が紙に当たって切りにくく、所々シワやちょこっと破れができちゃうぐらいが尚良いです。カッターよりは断然ハサミです。切り初めとでも言うんでしょうかね。
んで、これをつくるにあたり考えていたのは、魔除けのようなものはどうやったらできるのだろうか、でした。いきなりオカルトめいた話でアレですが、実際は偉い人の念が込められたようなものではないので、まあ雰囲気の話です。ただ、雰囲気を信じることは魔除けのようなものを信じることに繋がるような気がしたので、なんとかそういう感じのものがつくれないかと考えました。
で、もともと何にも考えずに時間をかけて描いていた植物っぽいものを前に、お札のようなものを考えていたところ、えいっと重ねてみたら何やら色々見えるようになって、そんなつもり無いのに色々見えるもんだな、こういうの好きだしこれでいこう!、という、何とも単純な感じで印刷をお願いしました。
さらに、それを自分ではさみを使って切り取ってみると、何もきっちりしていないのに、何だか気持ちのよさを感じました。この不思議な感じは何だろうと思った次第です。しっかりとした落ちが無くて申し訳ないですが、何となく魔除けに近づいたんじゃないかと、自分では思いました。不思議さについては、また考えてみようかと思います。
*年賀状が届いていない方、もらってくれる方、切り取るのに失敗した方はinfo[at]morld.jpまでご連絡頂ければ、お送りします。
で、2010年。
切りが良くて僕は好きです。今年はどんな年になるかを考えるとなると、前の年のことからの流れを考えることになるのですが、まあ2009年はなんやかんやありまして、大変でした・・・。が、それもこれも人生で、経験です。楽しいことばかりではないですが、全部面白いことではありました。で、なんやかんやの結果、自分でも驚くほど、このjournal.morldに「THINKING」をたくさん書いている自分がいました。ネタ帳にも言葉が多く、2009年は本当に色々と考える機会が多かったです。
というわけで、2010年の、たくさんある気になることの一つは、昨年気がついた「僕がやれるシンプルなことを、もっと強く持つこと」です。考えすぎた反動で、というわけじゃないと思いますが、意識してみようと思っています。
投稿者 morld.journal : 00:01 | コメント (0) | トラックバック (0)
